脊椎滑り症
脊椎滑り症は脊椎分離症から進行して起こるものと、老化や骨密度の低下により分離症がないままに椎間板の変性から起こるものが有ります。
- 脊椎分離症から発症進行するもの
脊椎は椎間板を介在して一体となって連なっていますが、椎間板だけでは脊椎は安定しませんので安定させるために各椎体(脊椎を構成する個々の骨)には関節があります。
この関節が破損(上関節突起と下関節突起の中間が剥離)したものが脊椎分離症と呼ばれます。脊椎分離症はレントゲン等でその存在が判明するだけで自覚症状などの無い方が多数おります。
分離症の原因としては年齢に関係なく過度の運動による脊椎への負担によるものと老化などによる骨密度の低下によるものがあります。
脊椎分離症に気づかぬままでおりますと分離のある椎体は前へと滑りはじめ、やがて本来の位置より前方に大きくずれて脊椎滑り症となります。当然ながら椎間板にかかる負担が増えますので、腰痛等の症状が現われることが多くあり、治療としてコルセットで固定し安静を保ちますが、症状の改善が見られない場合は手術で分離した部分を固定します。
しかし、以後の経年老齢による骨密度の低下や過度の負担により同じ椎体や他の椎体に再発することもあり、状況に応じて再手術をします。
- 老化変性から発症進行するもの
椎間板の老化変性が進行し椎体の連結力が不足して脊椎滑り症となります。
この場合は椎体の分離がないまま起こりますので変形性脊椎症と考えても良いと思われます。
治療としては脊椎分離症から発症進行するものと同様にコルセットで固定し安静を保つようにし、悪化進行を遅らせる方法をとります。
痛みに際しては鎮痛剤などを併用します。
【遠赤療法】
上記の一般的な治療法に加え遠赤外線を使用しますと患部の緊張した筋肉を緩解して血行促進と鎮痛作用が得られます。
ご本人の治癒力の向上次第では改善、治癒も可能となります。
高齢(70歳以上)の方や体力低下が著しい方はカルシウムとビタミンD、そしてビタミンCの摂取を心がけ、発汗浴を避けてください。
耳介療法を併用しますと痛みの緩和に有効です。
|